面接対策2 やる気だけなら誰にも負けません

1.なぜやる気がない人間ほどやる気をアピールするのか

やる気だけなら誰にも負けない、というのは根性論です。ここでは、やる気とは根性と同じ意味で、困難に直面しても努力を継続できることだと定義します。やる気や根性を出すことは重要ですが簡単です。出そうと思ってもなかなか出てきませんが、お金を稼ぎたい、仕事を覚えたい、上司を見返してやりたい、などの自分の欲求を満たす目標を設定すれば出てきます

年を取って回復力が衰えればやる気の出しどころを選ぶ知恵が求められますが、若いうちはやる気で差をつけることはできず、むしろ、常に最大火力のやる気を出さなければ周囲から置いていかれます

ところが、やる気だけなら誰にも負けません、と宣言する人間にはやる気を期待できません。やる気は誰にでも出せるからこそ、誰にも負けないという状態を実現することはできないのですが、それがわからない時点で、やる気で競ったことがない人間だとわかってしまうからです。

やる気で競ったことがない人間に限ってやる気を売りにすることには理由があります。そのような人間は、成功者の教えを根性論だと決めつけて、お前らが好きな根性をアピールしてやるよ、ほら喜べ、と成功者を馬鹿にしているのです。

2.努力に裏切られないために

間違った努力は裏切ります。裏切られない努力をするためには、よく考える必要があります。どんな分野でも、学者や経営者はもちろん、スポーツ選手も、成功者はすべからく考えながら努力をしています

考える際の注意点は迷子にならないことです。頭の中に物差しを用意して、今いる座標を把握しておかなければ、いくら考えても堂々巡りに陥ってしまい、何も生み出せません。

頭の中の物差しとしてわかりやすいのは学問と宗教です。確たる思考様式や教義を物差しにすれば、いくら考えても迷いません。バックボーンがある人間、拠り所がある人間が高く評価されるのはそのためです。自分のスタンダードを持つことの重要性を語る成功者は多数います。マインドセットと呼ばれることもあるようです。

物差し、バックボーン、拠り所、スタンダード、マインドセット、いろいろと呼び名はあるようですが、どれも同じことです。成功者ほど、努力ができることは当然の前提だと考えて、努力に裏切られないための下準備を教えてくれます

3.やる気をアピールしたいならばエピソードトークをする

ある程度の人材を揃えた企業は、面接で、やる気だけなら誰にも負けません、と聞いた瞬間に最低評価を下すので、気を付けてください。やる気を期待できないだけでなく、根拠なく他人に対して勝利宣言を出せるメンタリティにも、こう言えばお前たちは喜ぶのだろうと面接官を馬鹿にしてかかる傲慢な人格にも、最低評価が与えられます。

やる気をアピールするならば、薄っぺらな勝利宣言を出すのではなく、部活を頑張って大会でどこまで勝ち進んだ、アルバイトを頑張って海外放浪の資金を得た、などのエピソードを具体的に話してください。エピソードが充実していれば、本当に努力できると安心してもらえますし、エピソードトークの構成力や表現力もアピール材料になります。エピソードトークは、法務部員に求められる事実と評価の峻別にも通じる技術です。